YOLO COMPANY AWARD受賞インタビュー(株式会社スシローグローバルホールディングス様)

受賞者
株式会社スシローグローバルホールディングス様

2019年11月23日(土)に開催された「YOLO JAPAN FESTIVAL」で日本における外国人採用・活躍そして活性化に貢献している企業として、YOLO COMPANY AWARDを受賞した株式会社スシローグローバルホールディングス 人事部 スタッフ採用課 課長 森脇 真人様にインタビューを行いました。

 


-外国人採用における工夫や気を付けていることはありますか?


森脇様:採用に関する工夫という意味では、日本語学校と丁寧なコミュニケーションを取らせていただくことですね。
また、今後は御社(YOLO JAPAN)のような海外の方に多く見られている媒体にも、求人掲載を出していきたいと思っています。今、特定技能に切り替える動きが始まっているので、弊社でも実際の雇用に向けて動いています。

 

-御社でアルバイトから特定技能へ切り替えるという動きはありつつも、既に特定技能を取得した外国人も、新規で雇用に動いているということですか?

 

森脇様:今の方針では、国内にいる外国人スタッフさんに、特定技能取得をしてもらうことを考えています。そのため、外国人スタッフさんをどれだけ増やしていけるかが、ポイントにしているところになります。

 

-ありがとうございます。では次の質問に移りたいのですが、『外国人が入社する際の工夫』はありますか?

 

森脇様:入社のタイミングから、「スシローのルール」をしっかり理解していただくために、多言語対応したオリエンテーションハンドブックを配布しています。また、外国人にとって『分かりづらい』とされるところに関しては、噛み砕いて、もっと簡単なマニュアルを用意して教えています。

 

-では多言語化されたハウスルールのハンドブックがあって、更にそれを噛み砕いたハンドブックがあるということですか?

 

森脇様:はい。私の部署には、弊社でアルバイトを経験した社員がいるので、彼女の経験から『外国人の採用~入社時に気を付けるポイント』について整理してツールに落とし込んでいます。そのツールを元に、なぜ整理・ルール化(トラブルを未然に防ぐための措置)をしなければいけないのかを説明するようにしています。このように、彼女の視点を入れながら、外国人にとって分かりづらいところを分かりやすく伝えることは工夫しています。

 

-人事部にアルバイト経験のある外国人の方がいてくださると、日本では常識であっても外国人にとっては分かりづらいことなどが洗い出されるということですね。では、次の質問です。一旦入社してもらった外国人に、長く勤めてもらうための工夫はありますか?

 

森脇様:留学生の方は、日本語を勉強しに来ているとはいえ、母国語でコミュニケーションをとる方が、もっと親近感を持ってもらえると考え、スシローで使う簡単な用語集を用意しています。例えば、『おはようございます』、『お疲れ様でした』、『急いで』、『ゆっくり丁寧に』などのよく使われる言葉を、日本語、英語、ベトナム語とネパール語で翻訳して、外国人採用を積極的に行っている店舗全社員に配り、母国語でコミュニケーションを取って下さいと伝えています。本当に初歩的な12~13程度の言葉を並べてそこに載っている外国語を使い、話しかけに行くことで、こちらがコミュニケーションを取りたいと意思表示をしていることが伝わってくれるので、それをきっかけに距離を縮めていくという感じですね。」

 

-では店舗によって、用語集にある言葉が増えたりするのですか?

 

森脇様:日頃から現場からの声やニーズを取りまとめており、常に対応できる準備は整えています。育成の主体は営業現場にあります。各店舗が主体となって今後どうしていくのかというのを考えているので、本社はニーズがあったものや、うまくいっている事例をツール化して展開していくというやり方をしています。

 

-現場である店舗さんでうまくいったケースがあれば、それが全店舗に応用されるということですね。改善や応用が得意な店舗もあるのですか?

 

森脇様:店舗によってはスタッフさんの7割が外国人のところもあるので、外国人スタッフさんへの対応が得意な店舗もあると思います。そこは店長の力量も重要ですし、キーとなる外国人スタッフさんをいかに育成して、更にその方に外国人スタッフさんの育成をしてもらうということができるようになるかがポイントですね。

 

-確かにそうですね。貴重なお話をいただきありがとうございます。

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