「病院の使い方が分からない」在留外国人の60%が日本の医療機関を利用する際に不安

「病院の使い方が分からない」在留外国人の60%が日本の医療機関を利用する際に不安
多言語対応と共に医療機関の利用方法ガイドを求める声

新型コロナウイルス感染症の影響で受診の判断が慎重になる中、226ヵ国16万人以上の在留外国人が登録している日本最大級のメディアを運営する、株式会社YOLO JAPAN(代表取締役:加地太祐、東京本社:東京都品川区、以下「YOLO JAPAN」)は在留外国人会員に外国人から見た医療機関の対応に関するアンケート調査※を実施しました。

同アンケート調査の結果によると、在留外国人会員の60%が日本の医療機関を利用する際に不安を感じると回答し、その内の約3割は言葉が通じないことや受付・支払いなどの医療機関の利用方法について不便さを感じているとが分かりました。

※アンケート実施期間:2020年04月13日~2020年05月13日、回答者:70ヵ国542名のYOLO JAPAN会員
ほとんどの在留外国人が日本の医療機関を利用しているものの、不安を感じる人が多くいることが分かりました。不安を感じた点について、受付や医師と話す際に言葉が通じない(33%)ことや、自分の症状が説明できない(30%)ことが理由として挙げられ、日本語が話せないことに不自由さを感じていることが分かりました。

また、医療機関の利用方法に戸惑う声も聞かれ、予約や支払など病院の仕組みが分からない(29%)ことや、何科を受診すればいいか分からない(23%)ことで難しさを感じていることが分かりました。

外国人が必要としている医療サービスについて、回答者からは次のような声が聞かれ、多言語対応や仕組みの説明が望まれていることが分かりました。

「日本語が堪能な人でもわからない医療用語があるので、受診する診療科によって多言語の医療用語翻訳があればいいと思います」(ペルー、20代、男性)「日本語が出来ない外国人に対して英語で会話できる人の手配、または通訳機器の準備。他にも、来院時にお薬手帳を持ってくるといった病院のプロセスの説明があると良いですね。」(スリランカ、30代、男性)

「病院のWebサイトに母国の言語があると、来日したばかりで日本語が苦手な方でも利用しやすくなると思います。」(ベトナム、20代、女性)

日本語を話せない外国人のために言語サポートを実施している医療機関もあり、医療通訳者の配置、電話通訳の手配及び外国人対応ができるタブレット・スマートフォンの配置を行っていることが厚生労働省の調べで分かっています。一方で、このような言語サポートが行われている医療機関の外国人利用率について調べたところ、医療通訳者が配置されている医療機関(21%)、電話通訳が利用可能な医療機関(8%)、外国人対応ができるタブレット・スマートフォンが配置された医療機関(12%)と、いずれも利用率は半数を大幅に切っておりサポートを実施している医療機関の利用率が低いことが分かりました。

在留外国人が実際に通う医療機関を選ぶ基準として、70%は近所にあることを挙げておりアクセスの良さが重視されることが分かりました。また、二人に一人が友人・知人・職場の人から勧められた病院を選んでいることから、情報収集では口コミが多く行われていることが分かりました。

また、在留外国人が実際に通っている病院で良かった点について、次のようなコメントが寄せられました。

「私が通っているクリニックでは一部の医師が英語を話すことができ、受付の方も言語通訳のiPadを持っているので、言語の壁を感じません。彼らはとてもフレンドリーで親切です。」(インドネシア、30代、女性)

「留学生の私に、お医者さんや病院スタッフの方々がわかりやすい日本語で話してくださり、とても親切にしてくださったところが良かったです。」(モンゴル、20代、女性)

「市民病院の院内ご案内タブレットが分かりやすくて良かったです。」(アメリカ合衆国、30代、女性)

YOLO JAPANでは、在留外国人向けに問診票の多言語展開を行う「YOLOメディカル」サービスを展開しており、外国人の医療サポートを行っています。

■YOLOメディカル

YOLO MEDICALとは、外国人が安心して日本の病院を受診できる、全17ヵ国語に対応した多言語型の問診票作成サービスです。自身の症状や身体の異変を、病院・診療所(医療機関)へ的確に伝えることが可能なツールです。正しく伝えることが難しかった病状や症状も、自動で日本語翻訳されるため、外国人が抱える医療における不安やストレス軽減につながります。

webサイト:https://www.yolo-japan.com/ja/medical/service

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